我が家を守る!今こそ始める防犯リフォームのポイント

近年、防犯リフォームへの関心が高まっています。侵入犯罪が増加傾向にあることに加えて、侵入犯罪の傾向が変化しており、従来の防犯対策だけでは十分な効果が得られにくくなっていることが背景にあります。そこで、本記事では、防犯リフォームの関心が高まっている背景、防犯リフォームの具体的な方法について詳しく解説します。
防犯リフォームへの関心が高まっている背景
警察庁の統計「令和5年の犯罪情勢」によると、刑法犯認知件数は2002年をピークに減少傾向にありましたが、2022年から増加に転じました。2023年の侵入犯罪の認知件数は55,269件で、前年から19.1%増加しています。この増加には、以下のような社会的要因が考えられます。
- 組織的犯罪の活発化:匿名性の高い「闇バイト」犯罪グループによる、SNSを通じた実行役の募集と組織的な強盗・窃盗の増加
- コロナ禍後の生活様式変化:社会活動再開による外出機会の増加と、それにともない留守宅が狙われるリスクの上昇
- 地域コミュニティの弱体化:高齢化、核家族化、空き家の増加による地域全体の防犯力の低下
さらに、侵入犯罪の手口も変化しています。従来のピッキングやサムターン回しだけでなく、窓ガラスの破壊や玄関ドアのこじ開けなど、より悪質で過激な方法が増えています。
これらの要因により、継続的な住まいの防犯対策の必要性が高まり、防犯リフォームへの関心が急増しているのです。その結果、防犯ガラスや面格子、防犯フィルムなどの需要が増加し、一部では納期遅延や取り付け職人不足といった問題も発生しています。
防犯性を高めるリフォーム

住宅の防犯性は、さまざまなリフォームを組み合わせることによって総合的に高めることができます。以下、効果的な防犯リフォームの方法を紹介します。
1.内窓の設置
窓は防犯上の弱点となりやすく、侵入犯罪の主要な経路となっています。内窓の設置は主に断熱性や防音性の向上が目的ですが、同時に防犯性能も強化することができるおすすめの方法です。
内窓を設置すると、二重構造によって侵入に要する時間を稼ぐことができます。(財)都市防犯研究センターの調査によれば、侵入に5分以上かかると約7割の侵入者が諦めるとされており、侵入者に対して強い心理的抑止力となることが分かります。さらに、ガラスの間に特殊なフィルムを挟んだ防犯合わせガラスを使用することで、破壊行為への耐性が大幅に向上します。
内窓は、既存の窓をそのまま利用して簡単に設置することができ、大がかりな工事も不要です。費用が抑えられ、工事も通常1~2日程度で完了するため、生活への影響を最小限に抑えられます。
2.シャッターの活用
窓の外側にシャッターを設置することで、住宅の防犯性能を大幅に強化することができます。
防犯シャッターは耐破壊性の高い素材や構造で侵入を強力に阻止します。特に鋼板製のシャッターは破壊が困難で、高い防犯効果を発揮します。さらに、シャッターの存在自体が視覚的な抑止力となるため、侵入者を寄せ付けません。
また、電動タイプのシャッターは、室内からリモコンで開閉する仕組みになっており、外部からは簡単に開けられません。最新のシャッター製品にはスマートフォンと連携するものもあり、外出先からでも操作できるため、不在時の防犯対策としても効果的です。
シャッターの設置は、防犯以外にも多くの利点があります。防火性、防音性、断熱性の向上につながるほか、台風や地震などの自然災害対策としても効果を発揮し、住宅の総合的な安全性と快適性が高まります。
3.玄関ドアの強化
住宅の主要な出入り口となる玄関ドアは、侵入時に狙われやすい箇所であり、防犯性能の高い機能や構造を備えたドアへの交換が効果的です。
ディンプルキーやスマートロック、顔認証システムなど、最新の施錠システムを導入することで、施錠のし忘れを防止し、ピッキングなどの不正解錠に対する防御力も高まります。
また、鋼板や防犯合わせガラスを使用したドアは、こじ開けや破壊に対する耐性が高くなります。施錠状況が外から見えず、こじ開けに強い特殊なデッドボルトや枠を採用したドアもおすすめです。
4.外構の整備

住宅の防犯では、外構を整備して家に近づかせないように対策することも重要です。
敷地周囲の塀やフェンスは、180cm以上の高さを確保することで、乗り越えが困難になります。メッシュ型や格子型など、視界を確保できる素材を選び、侵入者が隠れられるような死角をつくらないことも大切です。また、シャッター付きガレージや電動ゲートの設置は、敷地内への侵入防止に加えて、車の盗難対策としても機能します。
さらに、敷地内に人感センサー付き照明や高解像度の防犯カメラ、録画機能付きインターホンの設置も効果的です。これらを適切な箇所に配置することで、侵入者への心理的抑止力となるだけでなく、不審者の早期発見にもつながります。
専門家への相談の重要性
防犯リフォームを成功させるには、経験豊富な住宅の専門家に相談することが大切です。必要なリフォームを必要な箇所に施さなければ、期待した防犯効果が得られない可能性があるためです。最新の防犯設備や技術などの知見を活かし、効果的なリフォームプランの立案をサポートしてくれるでしょう。
また、防犯意識の高まりにより防犯リフォームも増加していることから、防犯関連材料の納期遅延も発生しています。建材や商品の納期についても最新の情報を把握しるため、どの材料がいつ頃入手可能になるのか、代替案はあるのかなど、具体的なアドバイスをもらえるはずです。
適切な防犯リフォームは、家の安全性だけでなく、快適性や資産価値も向上させます。侵入犯罪リスクが高まる今、あなたの家の理想の防犯リフォームを実現しませんか。
written by ArchiPen
防犯リフォームのご相談は小田急のリフォームまで!
お問合せはこちらから